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縄文女子参加型調査
調査員の阿部です。

市民参加型調査を学術研究に接続する試みが増えてきている、そうですね。

戦う学芸員Tさんが紹介していました。
https://blogs.yahoo.co.jp/rekitomo2000

 朝日新聞さんの該当記事↓
 (夏休み 科学体験:中)観察で「調査」に加わろう
 http://digital.asahi.com/articles/DA3S13057546.html?rm=150

川を遡上してくるうなぎにとっての好適環境をしらべるものや、

自宅周辺の鳥や虫の生息状況を調べるもの、

その他もろもろ。

記事の中では、市民に居住地周辺の生態学的にミクロな、局所的な環境を調べてもらって、これを広範囲に収集することで統計をとったり、広域的傾向を把握したりするのに使うことが紹介されています。

笹山でもこのタイプの研究をすでに行っていて、土器の圧痕調査がそれに該当します。

縄文遺跡はとてもたくさんあるので、研究者が一つ一つ当たることは現実にはかなり難しい。でも各遺跡の近くに住む人やそれに携わっている人たちがデータ作成を行い、それを各地からたくさん集めることができれば、大きな傾向を把握することができるようになります。

笹山ではパレオ・ラボの佐々木由香さんの指導をいただいてます。まえから佐々木さんの指導のもとで全国各地に「圧痕部」的なものが結成されていてデータ作成を行っていますから、その一部、ということができます。市内にはほかにも「古文書整理ボランティア」や「いしぶみの会」という団体もあり、ほかにもありますが、いずれも素晴らしい実績を持っています。これらも市民参加型調査です。

このような研究体制は本職の研究者を頂点とするピラミッド型の構造ですから、上記記事にあるように、専門的な同定や分析、論文作成の高いハードルが課題という認識も生まれてくることでしょう。

ただ、それはあくまで学術研究の文脈の話です。あるいは調査を通じて「科学」への理解を深めたいという学術方面の思惑から来る認識ではないでしょうか。市民にとっての利益は、文脈がちょっと違うような気がします。

市民の利益は、自分たちの社会・文化を自分たちの力で明らかにしていく「活動に関わること」から来るもので、結果だけではないように思うのです。

調査活動に参加することで自分の属する共同体社会の成り立ちを知る、明らかにするだけでなくて、あるいはそれ以上に、一連の行為を通じて社会への関心を深め、誇りや愛情、連帯・相互扶助の意識などを育むことにつながる、ということ。個々人が意識するかどうかはわかりませんが、それは共同体社会にとって利益となるのではないでしょうか。

あまりいい例えが思いつきませんが、「お祭り」がわかりやすいでしょうか。
地域のお祭りって、本当は神社の神事・祭礼のはずですが、お祭りに来ている人の多くは露店とか村芝居とか花火とか山車の引き回しがお祭りそのものだと思っています。そういう外部の、ど真ん中ではない部分、核心からはズレた部分が共同体を形成する本質であり、またお祭りが継続される理由だといったら、怒られるかもしれませんけど、大きくは間違ってません、たぶん。

市民参加型調査は、別にお祭りのように何か勘違いしているわけではありませんが、みんなで一緒になって社会・文化の大事なことに関わっているということに重要な意味があるように思います。学術的に重大な発見がなくても長年継続している団体もあります。その継続の底に、そうした市民としての利益があるんじゃないかと、思っているわけです。

ところで、タイトルの「縄文女子」。

先日、笹山遺跡ボランティアのメンバーが地域の新聞の「10代のまなざし」というコーナーに掲載されました。笹山縄文館まで取材にこられていた記者さんが「イベントの取材もできて、このコーナーの取材もできて一石二鳥イエイ!」と言っていたかどうかは別として、こうして取り上げて頂けて、本当に嬉しいものです。

彼女もまた市民参加型調査で、この地域のとても古い文化の解明に、楽しみながらもしっかり協力してくれる、心強いメンバーのひとりです。多謝。


阿部

(2017年07月28日)

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アズキの芽が出ました
調査員の阿部です。

本日は圧痕部の日。

午前午後ともに1名の方がボランティアにお越しくださいました。

ありがとうございました。

畑の方は、ヤブツルアズキがすくすくと成長しています。ただいま数センチ。

画像は、対照実験のA群、草取りをしてから植えた方です。

植えた場所以外からもたくさん生えていました。きっと昨年の秋に自然と散らばった種子たちでしょう。

これらは(かわいそうとは思いつつ)抜いてきました。出る杭は打たれる。南無。

他方、草を取らずにほぼ蒔いただけのB群はどうかというと、

・・・

なんと、植えた種子と自然に散らかっていた種子とが混在し、わけのわからない状態になっていました。

草に巻きついて背が高くなっている方はたぶん自然状態の方。

そして植えた方はまだ数センチ程度の長さのはずですから、草に隠れて見えないのでしょう。

自然状態の方は抜く方がいいかもしれませんが、草に巻きついているのを抜けば、草ごと抜けて環境が変わりますから抜くのもどうか。

抜く作業中に草の下の芽を踏み荒らすことも予想されます。

早くも対照実験が崩壊しつつありますが、もとよりユルイ実験です。

ゆる〜〜〜く見守っていきたいと思います。


阿部

(2017年07月09日)

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ガラス鏃
調査員の阿部です。

1980年代に流行ったという「〜族」。

竹の子族とかカミナリ族とかあったそうですが、

それぞれ何を指すのか僕もよく知りません。


と、そんなことはさておき、

笹山縄文カレッジで秋に予定している「ガラス鏃作り」の準備を始めました。

ゾクはゾクでも、金へんが付くゾクは、

「鏃」と書いて「やじり」と訓じます。


まずは本当に作れるのか、という実に基本的なところから。

やってみてわかったことは、石器よりも面倒な部分がある、ということでした。

今回はクリープのが瓶底を使いました。いい色ですね。

個人的にはピンクとか可愛いかもと思うのですが、見つからないですね、ピンク。

だれかピンクの瓶を知ってる方、情報をお待ちしています。


今日は午後から圧痕部の活動がありました。

現在のところ、まだ圧痕が見つかっていません。少ない遺跡であることはもう間違いないでしょう。

でも「少ない」、というのは何がどの程度少ないのか。

定量データの比較、、、、ため息がでます。

本日は、午後3名のかたにお越しいただきました。ありがとうございました。


阿部

(2017年07月08日)

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サポート準備
調査員の阿部です。

毎年悩む、夏休み自由研究サポート。

何が悩ましいかというと、

ニーズの幅広さに対してどこまで答えるか、です。

観察記載するのも研究だし、

その先の、仮説検証するのも研究。

個人的には、もちろん後者が面白いと思いますが、

前者も、とっても大事なことでもあるんです。

でも、時間に制限があるので、内容も無制限には、、、

というわけです。

今日はお手伝い下さる伊乎乃の里・縄文サポートクラブの方々といっしょに

縄文館で用具を点検しました。

よくみると、縄文原体(縄)に数種類ある。若干複雑なものも発見。

縄にも、いろんなより方があるんです。

より方の違いによって、土器に押し付けて転がした時の模様に違いが生まれます。

縄文人はこれを区別していました。

「ねえ、原体の説明は・・・・どうしましょうか?」

と言ったら、おひとりは目をそらし、おひとりは「あははは」という乾いた笑いくださいました。


阿部

(2017年07月07日)

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