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「ささやまラボ2014」間もなく募集開始
調査員の阿部です。お久しぶりです。

このところずっと作業員Aさんにアップを

お願いしていたのですが、

けっしてサボっていた訳ではありません。

縄文館の水圧ポンプのご機嫌を伺ったり、

シュレッダーの故障に遭遇したり、

速報展の、落ちた写真パネルを拾ったり、、などなど、

大変忙しく過ごしていた訳です。

さて、予定がなかなか定まらなかった「ささやまラボ」ですが、

遺物洗いの終わりがみえてきたので、ようやく始められそうです。

今年は2月22日、3月8日、22日の3回です。

申し込みは2月3日〜19日まで。

応募方法等の詳しい情報は、いずれ博物館トップページにアップしますので、そちらをご覧ください。

カレッジにご参加いただいたことのある方には、来週、チラシをお届けできると思います。

なにせまだ洗い作業が終わっていないので、どんな土器があるのか、僕自身も殆ど把握できていません。

皆さんと一緒に新しい発見が出来れば楽しいかなと思います。

ご応募をお待ちしています!


調査員 阿部

(2014年01月31日)

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王冠型土器
なかなかに大きめで、作りの精巧な王冠型土器の突起が出てきました。

お焦げもぱっちりついています!

王冠型土器というと、火焔型土器の陰に隠れイマイチ脚光を浴びることが少ないですが、

業界では火焔型土器と対のように扱われます。

文様が全て隆線(線が盛り上がっている)で構成されていることや、

一部の文様に両者共通する意匠が使われていること、

ほぼ信濃川流域においてのみ作られ、同時期に現れて、

これまた同時期に姿を消したことなどがその理由です。

突起部以外は火焔型とそう違わないのに同時期に作られていたというのは、

何か明確な使い分けがあったんでしょうかね。

火焔型土器の突起である鶏頭冠は、右向きと左向きがどっちも存在するのに対し、

王冠型土器の突起には、必ず左側にちょっとしたえぐりがあると研究者の方に聞きました。

写真の矢印の先にも、申し訳程度ですがあります(この土器はちょっと遠慮がちすぎですが)。

同じ形式の中でも色んなバラエティーが見られるなか、

そこだけはその形状でなければ意味をなさなかった、

何か、が隠されているのかもしれませんね!

そう考えると、文様のひとつひとつに意味があるような気がしてなりません。

文字を持たないとされる縄文人。

土器の文様に何か意味を託していたんでしょうか・・・

奥が深いぞ、縄文時代の土器!!

作業員A

(2014年01月30日)

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執念の結実
今日は、とっても嬉しいことがありました。

3年前から目にかけていた接合個体58が、

口縁部から底部まで接合したのです!


もともとは、8次調査で出てきた写真左上の大きな破片だけでした。

それが、あるとき写真左下の5破片の個体58とどうも似ているなと思い、一緒にしていました。

しかし口縁部と底部だけでは何とも言えない状況でした。

昨年、9次調査の破片が出てきた(写真中央上部)ことによって大きくなりそうだと感じていました。

そして今日、たまたま8次調査の個体を入れているテン箱を少し移動させていたところ、

ふと8次調査からあった個体63(写真右下の破片10個ほど)が目に入り、ふいにもしや!と思いました。

58との接合を試みてみたところ!

なんと!口縁―胴部―底部がつながり、全てが同一個体だと判明しました。

いやいや、嬉しかったですね〜

いざくっついてしまうと、なるほど納得の同一とわかるのですが、

バラバラの状態で離れていると、不思議なほど気付かないことがあります。

文様は複雑で、まだ何単位でどういう構成になっているかということまではわかりません。

復元に向けて、もう少し破片が見つかる必要がありますが、

それを夢見てこれからも探し続けたいと思います。

作業員A




(2014年01月29日)

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とりとめのない話
今日作業員Hさんから、珍しいスイーツをいただきました。

なんと、ドバイのお土産です。

ドバイといえば、中東の個性的な国!

さぞエキゾチックな味だろうと、ワクワクしながらいただきました。

う〜ん!食べたことのない食感!さすがです。

ピスタチオがふんだんに使われていました。

ピスタチオといえば、以前作業員Aはインドで衝撃の食感のアイスクリームを食べたことを思い出しました。

インドでピスタチオ味は人気だということでしたが、

そういえば、ドバイの人口の半数近くがインド人だそうで、

そういったことも手伝ってピスタチオなのかなと想像しました。

そうそう、中東といえば、外せないのがナツメヤシ!

旅人にはアラビックコーヒーとナツメヤシでもてなす、とネットに載っていましたが、

実際作業員Aの友人も、サウジアラビアでピクニック中の家族に話しかけたら、

ナツメヤシを大きな瓶ごともらった!と言ってたっけ。

中東では実だけでなく、葉や幹に至るまで利用しているそうです。

生活とかなり密着していますね。

その栽培起源は古く、6000年前には栽培の考古学的証拠が見つかっているそうです!

6000年前・・・

笹山に暮らしていた縄文人が、写真のような土偶を作っていた頃より1000年も前なんですね!

すごいなぁ。

ちなみにこの土偶、発見したてですが、珍しく完形です!

土偶を見つつ、お土産をいただきつつ、あれこれと思いを巡らした一日でした。

ドバイのお土産をくださったHさんの手とともにお伝えしました。


作業員A

(2014年01月28日)

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石器
先週金曜日の午後はじっぱくブログにも載っている通り

博物館へ戻っての文化財防災訓練でした。

燃え盛る火への初めての放水訓練!

火をスッカリ消し去るとともに、ブログ更新の任務が頭の中からスッカリ消し・・・

ご心配をおかけしてすみませんでした。



さてさて、今日は石器の分類をしました。

並べてみると、それぞれ表情がまるで違って個性的ですね!

それだけでアートのようです。

出土する石器は、完成した完形、もしくはその壊れたものであることは殆どなく、

その大半は石器を作る時にでたゴミである剥片です。

こんなカケラを集めて一体何がわかるんだろう、というのが正直なところじゃないでしょうか。

侮るなかれ。

作業員Aも考古学に携わり始めた当初はそう思っていました。

ところが、石器研究者のある本を読んで、感動しました。

寧ろ、土器研究よりも面白いかもしれない!と。

旧石器時代では、‘剥片'という手掛かりから、

ある時期の人たちが石材を貴重なものとしてとても大切に扱っていた、とか、

特殊な石器加工技術を持つ集団がいた、とか、

荒波を越える航海術をみにつけていた、とか、

テリトリーはどうだったか、どう移動して生活していた、とか、

そんなことまで分かってしまうのです。

すごいですよね。本当に驚きです。

縄文時代の場合は、旧石器時代よりも剥片から分かる情報が少ないのだそうですが。

土器は、それひとつ眺めるだけで十分その文様を楽しむことができるように、

石器も、少しそういった情報を頭に置きつつ眺めると、また違った風に見えてきますよ!


作業員A

(2014年01月27日)

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雪だより
大寒もすぎましたね。

十日町には、♪〜一夜三尺 日に五六尺〜♪

という唄もあるとかないとか。

今年の雪は、積もっても一晩で一尺ぐらいで、翌日は晴れたり雨だったり。

積もって溶けて、積もって溶けて、を繰り返しています。

久しぶりに、撮影がてら復元住居まで歩いてみました(写真)。

地面まで掘って、スコップを立てかけてみると・・・

だいたい120〜130pといったところでしょうか。

後ろに見えている青いのは、復元住居のアタマです。

去年の今頃、作業員Aは雪に埋もれる住居のてっぺんを歩いて回ったので、いかに今年が少ないかがわかりますね。

それにしても、除雪された雪壁の断面ときたら!

ちょっと写真では陰影がないので分かりにくくて残念ですが、

丸くてとろっとたれ落ちそうな感じ・・・

まるでディズニー映画の風景のようで、とてもメルヘンでいつ見てもうっとりします。

もしくは、その何層にも重なっていててっぺんが丸っこい感じがラフテーのようでもあります、じゅるっ。


例年、あとは雪まつりシーズン(2月中旬)に一度ドカッと降ると雪はだいたい終わるそうです。

う〜ん、もうちょっとガンバって降ってほしいなぁ・・・

作業員A


(2014年01月23日)

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全容が見たい・・・
土器の接合をしていると、

時間をかけたものほど愛着(もしや執着(汗)?)

がわく個体があります。

ある程度個体が集まってテン箱に展開している土器が、

8次調査から合わせて現在のところ約140個体あります。

その中でどれに執心するかは人によって違うのですが、

例えば作業員AとWでは、数ある個体の中で、その対象個体が何点か重なっているものがあります。

そのひとつが、今回紹介する写真、個体番号65です。

どうしてコレを?と思われるかもしれませんね。

それは、文様的にも質感的にも見分けやすいということもあるのですが、

頸部から上が一度ぷっくりと膨らみ、その上の口縁がキュキュッとすぼまる愛らしいフォルムにもあるかもしれません。

こういった頭の隅にずっととどめている個体の破片に新たにお目にかかると、

それこそ小躍りして喜んでしまいます。

それが、写真左上の洗いたてでひとつだけ赤黒いそれです。

この個体65は、8次調査でいくつかまとまって出たのち

9次調査でも現在のところ数点確認しています。

そして今日!

10次調査からまた出ました!!!

破片を持ってワクワクしつつ整理作業室まで駆け上がり、急いで接合を試みる!!

・・・も。残念。同一個体であることは間違いないのですが、くっつかない。

うーん。またしても・・・

それぞれの破片の出土場所を見てみると、AG26、AH26、AF25、遺構015(AF26)、遺構016と、

だいたい10m四方の中に散っています。

当時、土石流で流されてしまったのでしょうか・・・

出土場所についてはのちにもう少し精査するとしてもやはり最終的な接合率は低いかもしれません。

ガックリ。

いやいやしかし!

全容とはいわないまでも、せめて口縁から底部まで繋がってほしい!

まだまだ見ていない破片はたくさん残っているので、諦めずに探し続けたいと思います。

作業員A

(2014年01月22日)

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宇宙人
ある描かれている柄(模様)をみると、

一見して納得できる、共通認識のようなものが

あると思います。

シマシマだったり、蛇の目だったり、千鳥格子だったり。

それって、同じ文化圏にいるからこそできることだと思いませんか。

例えば、イスラム圏の建物にある幾何学模様や

インドの女性が朝玄関先に描く落書きなど、

作業員Aが一見しても、何と認識すべきか、悩んでしまいます。

しばらーく眺めて、パターンを掴んでやっとなるほど、そういうことなのかな、と認識できます。

これと同じことが、縄文土器を見たときにも多々あります。

その柄(考古学では文様といいます)がどこまでで

一つなのか、はたまたワンサイクルなのかが

一見するとサッパリわからず、何となく自分の中で腑に落ちるまでにはかなり長い時間を要します。

そして、その意匠が複雑であればあるほど何かをモチーフにしているのかとか、

文字や象徴としての意味を持たせているのかとかが気になります。

その筆頭にあげられそうなのが、写真上です。

3か所に、宇宙人のような、玉ねぎ頭のような意匠がありますよね。

しかも、右に傾いていたり、上を向いていたりで方向が一定というわけではありません。

さらに、よく見ると同じ文様が入れ子になっているかのようなこともあります(写真上方の左と右)。

文様としては何となく認識できたけれど

その意味をどう理解すればいいのか・・・

縄文人との文化の違いをひしひし感じます。

現代人には伝わってこなかったパターンが、彼らの共通認識にあったことは間違いないようです。


私たち作業員の間では、この文様を愛着を持って宇宙人と呼んでいます。

作業員A

(2014年01月21日)

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<お知らせ> 国宝・火焔型土器「No.1」の展示日程
平成26年

 2月4日(火曜日)〜3月9日(日曜日)
 4月26日(土曜日)〜6月1日(日曜日)
 7月29日(火曜日)〜8月31日(日曜日)
 11月4日(火曜日)〜11月30日(日曜日)

※都合により変動することがあります。
※お問合せは十日町市博物館までお願いします。
※メールにてお問合せの方は、メールソフトあるいはウェブメールの受信拒否設定等をよくご確認の上、お願い致します。博物館からの返信は、@以下がcity.tokamachi.lg.jpのアドレスから発信されます。
※平成27年以降の展示日程についてはお答えできません。

(2014年01月20日)

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仲間分け
作業員Aです。

10次発掘調査で出てきた遺物の

洗い作業がなかなか終わりません!

昨年・一昨年の洗いは、年内には終わって

翌年からは注記(遺物一点一点に発掘された

場所を記号化して記入すること)作業に移れていた

のですが、今年は遺物が多いのか、3月近くまでかかりそうです。

そうすると、その後の整理作業にもしわ寄せが・・・

少々焦りつつ、そんな今だからこそできる仕事を現在3Fでは行っています。

普通、遺物一点につき測量を行い、与えられる遺物番号も一つです。

ところが、現場作業の都合や何らかの事情で、一つの遺物番号にいくつもの遺物が集められていることがあります。

そんな場合、それら遺物が同一個体か異個体かを見分け、それぞれに新たな番号を付与します。

その仲間分け作業が少々難しく、注記作業が始まるまでに作業員が予め振り分けておく必要があるのです。

さて問題です!

上の写真の場合、何個体が合わさっているでしょうか?


・・・。

イジワルな問題ですみません。色だけでは到底同一かどうか見分けることはできないんです。

同一でも、場所によって色が違ったり、含まれている砂粒の量が違ったり、風化の具合まで違うこともあります。

さらに、同一なのか違うのかは、極端にいえば、一生分からない可能性もあります。

ともあれ、作業員Aの判断としては、4種類ありそうとみます。

一番左上とその斜め右下の赤ベージュっぽいものがひとつ、一番右上でひとつ、

その下の横に細長い破片でひとつ、あとはその他黒かったり赤かったりするモノたちでひとつ、です。

こののち、同一個体の中で接合を試みて、接合すれば、その割れ口が当時から既に割れていたのか、

はたまた発掘以後の作業中に割れたのかで仕分けし、そこで初めてそれぞれに番号を振り分けることができます。

遺物番号ひとつにつき、こういった作業を行っています。

Oh!先は長いねっ!


(2014年01月20日)

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合体してません!?
作業員Aです。

今日の洗いあがった遺物の中から

面白いものをみつけてしまいました。

ちょっと全てに焦点が合っていないのが恐縮ですが、

土器の口縁部なんです。

そこに、煙突のような突起がにょきっと付いてます。

しかもその煙突の形状と言ったら、カッパ型土偶の頭のようでもあり、

耳飾りのようでもあり。

土器との見事な合体!

笹山遺跡からは牛の顔らしきものが土器についているものもあるし、

他地域では人の顔やらカエルやらがへばりついていることを思えば、

カッパがついてよーがアクセサリーがついてよーが驚くに値しないのかもしれませんが

ちょっとコーフンします。

縄文人、一体何を意図してたんでしょうねぇ。

よく見るタイプではないことから、これを作った人がちょっとオリジナリティーを出してみたんでしょうか。

016の遺構から出ているというのも興味をそそります。

今後の進展に期待が高まりますね!

(2014年01月17日)

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炉体土器に惑わされる、の巻
炉体土器、即ち、炉の一部として埋めて

使われていた土器の接合作業をしています。

やっと、やっと、8割方形になって来ました・・・

もともとそっくりそのまま埋まっていた土器なので、

接合作業もまぁ半日あれば終わるだろうと見積もっていました。

・・・が!

甘かった・・・。

文様が沈線や隆帯のようなものより、どちらかというと縄文だけや無文の土器の接合がスキな作業員A。

この炉体土器も無文ですし、破片はほぼ揃っている・・・ハズ。

なのに、悩む、悩む。

普通、土器の接合は、破片の向き(上下と裏表)、大体の位置(口縁付近、胴部、底部付近)、

のようにわけてから行うとスムーズなのですが、

その分ける手掛かりとして、土器のカーブ、なでの方向、輪積みのすり消し跡などを見るのですが、

この土器、土に埋めてしまうと思ってヨホド適当に作っているのか、

なでが斜めだったり縦だったり、輪積みの磨り消し方向が場所によって反対だったり、

そもそも輪積みが斜めに積んであるところもあるようです!!

んも〜!

極めつけは、常に火の近くにあったせいなのか砂分が多いせいなのか

かなりボロボロとして、エッジが丸かったり欠けているものが多い!

接合する部分ですら、ぴったりくっつかないときているのです。

なので、写真左下の親指の爪程しかない破片も侮れません。

それがくっついたことでのちの接合が芋づる式に進展したりするのです。

まぁ、その芋づるが始まると、パズルと一緒で痛快なんですけどね。


さて、明日中には完成できるかしら・・・


あ、ちなみに、画面奥に見える火焔は、先週まで復元していた土器です(カメラのアングルがわざとらしすぎましたか(笑))。

(2014年01月16日)

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県博特別展終了
作業員Aです。

去る今月13日で、新潟県立歴史博物館に出張していた

笹山遺跡第9次調査速報展の展示が終了しました。

27日間の開催期間で、総入場者数477名ということでした。

パチパチパチ〜!

ご観覧いただいた皆様、ありがとうございました!

「こども縄文研究展」の一角に置かせていただいたので、

普段あまり博物館や縄文に接する機会の少ないお客様が、

ご自分のお子様の展示を見に来たついでに目にとめていただき

知っていただけたということもあるのかなと思うと、それだけでも大きな収穫というものです。

敢えてひとついうなら、本家十日町での展示ブースとの規模が違いすぎて、

見せ方・見せ物・雰囲気作りといったものが、少々対応しきれなかったかな、と作業員Aは感じました。

何事も勉強です。やはり、見せ方って大事です。

「見せるモノ」自身から伝わってくるものまで違うように感じられますから。

写真は、片付けが終了した後の会場の物悲しさをテーマに撮ってみました。

よっく見てみると、茶色の箱の横に、透明のでかいケースがありますね?

あれを、強力な吸盤みたいな道具を使って大の男が二人がかりでよっこいしょういち!

と持ち上げ、茶色い箱に被せることで展示ケースになっているのですよ。

実はあまり知っている人はいないですよね。ふふふ。


と、いうことで、小ネタをはさみつつ

今日は県博に片づけに行きました、という報告でした!

(2014年01月15日)

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縁の下の力持ち
今日は、笹山遺跡の管理をしてくださるHさんをご紹介します。

一年を通して、遺跡公園の芝狩り、ゴミ拾い、

薪割りや復元住居の維持管理・補修、果ては

縄文館内の大工仕事に至るまで多岐にわたります。

人知れずコツコツと管理してくださって、まさに縁の下の力持ちです。

その仕事ぶりは丁寧で、常によりよくしようという意欲に溢れていらっしゃいます。

今日も雪の降りしきる中、ついに入り口が塞がってしまった(!!)復元住居の雪堀りと燻しを朝からずっとされています。

本当に頭が下がります。

作業員Aはというと、、、

そんなHさんの写真を、ぬくぬくとした室内からパチリ。

・・・頭が下がりすぎて雪に埋もれてしまいます。

そんなHさんに感謝と尊敬の念を伝えると、

自分はこういう仕事の仕方がちょうどいいっけ。

と、謙遜されます。

はぁ〜、すごい方です。



寒い日に、心温まるHさんについて、こっそりお伝えします。




(2014年01月14日)

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笹山だより
作業員Aです。

昨日の夜から、大雪が降り始めました。

この冬一番の寒波だとかで、

今日の十日町の予想最高気温が・・・

やめときましょう。

十日町を冬に訪れる人が減るといけないので。

まぁ、北海道や東北の気温に比べるとかわいいもんなんですけどね。

さらにいうと、今太平洋の遥か東、アメリカでは大変な寒さになっているようですね。

家庭用冷凍庫を遥かに凌ぐ−50℃ほどだそうで、

テレビに映る映像に目を疑ってしまいます。

内陸の川なのに、流氷が押し寄せているかのような光景です。

恐ろしいですね・・・

それはそうと、一体どの程度積ってくれるのかと思いつつ窓の外をチラチラ見ていましたが、

降るには降ったのですが、お昼で降りやみ、

すっかり晴れてしまいました。

写真は3階の窓からの風景です。

向こうの方には信濃川とそれにかかる橋が見えていますね!

手前右下の平らなところは発掘調査区。

写真上端からにょきにょき下がっているのは屋根からのつららです!

実にいい眺めですね。

結局、おひさまのおかげで室内はぽっかぽか、

ストーブの力を借りないほどに気温は上がりました。

やはり今年の雪は長続きせず、すぐ溶けてしまうようです。


以上、笹山からでした。

速報展にまだお越しでないお客様、少々安心していただけたでしょうか(笑)

(2014年01月10日)

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さてはおぬし・・・part.2
みなさん、11/29の書き込みを覚えてらっしゃるでしょうか。

さてはおぬし、火炎の一味か、のタイトルのです。

でました、でました。またまたカワイイのが。

前回の個体とはまた別のようです。


裏から見た様子は、さながら波状口縁の後ろにサザエさんが隠れているよう。

クルッとカールしておちゃめですね。

洗っている周りの土器と見比べても、同一個体はいなさそうです。残念。

作業員Aの記憶では、第8次調査でわりとこれに近い胴体の破片がいたようないないような。


またまた今後の接合作業が楽しみな要素が増えました。


(2014年01月09日)

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ノリノリ♪♪
笹山遺跡に関する記事が、載り載りまくりでした。

地方紙ばかりですが、このお正月中に

・新潟日報
・十日町タイムス
・十日町タイムス新年増大号
・妻有新聞

と、4回登場していました。

かつてないことですね!

パチパチパチ〜〜☆/☆/

10次調査が皆さんのおかげで稔りあるものであったことや、

笹山遺跡に下村文部科学大臣が視察に来られたことなどが取り上げてありました。

これらの記事をきっかけに、今まで笹山遺跡や笹山の事業をご存じなかった方々の目にもとまり、

関心をもってもらえたならありがたいことです。


次は、全国区が目標、、、なんつって。


作業員A

(2014年01月08日)

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左官屋さんさながら
本日も土器復元の続きをしています。

一通り破片の接合・接着剤による組み立てが終わり、

石膏の類のもので補強をしています。

セメントのようなものに適量の水を混ぜたペーストで隙間を埋めていき、後から彫刻します。

裏面の場合、模様がないため作り手のなでの方向(横)にあわせて

ひたすらこてのようなもの(写真一番手前のひし形の先端の道具)で

塗っていきます。さながら左官屋さんの気分で楽しい!

写真の土器内面左上の黒っぽい部分が塗りたて、

その辺縁の白っぽい部分が乾いた後です。

ところがヒビの間を埋める場合、隙間1mmほどの中に流し込むには

シャバシャバであると都合がいいのですが、

それでは乾いた直後又は経年劣化でひびや欠けが

生じやすくなってしまうのです。

隆帯(盛り上がった線)が込み入った文様の場合、

横の隆帯にぶつからないように、

また隙間の隅々まで塗りこむのが本当に難しい!

腕の見せ所でもありますが、作業員Aなどの手はプルプル震えるし、肩は凝る。

復元はそんな作業です。

それから、復元作業で一つ見逃せないのが、

土器を作られたとおりに文様をなぞり復元するわけですから、

作った人のその作っている瞬間の逡巡がみえることがあります。

それがまたこの作業の醍醐味でもありますね。



完成まで、まだまだ作業は続く・・・


(2014年01月07日)

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仕事初め
みなさん、あけましておめでとうございます。

昨日まで十日町を離れていた作業員Aは、

今日笹山での最初の仕事は玄関の発掘、

ちがった、掘り出しから始まるだろうと予想していました。

ところが!

雪が全然ない!

掘る必要が全くない!

なんと!今シーズンは小雪なのでは・・・

ちょっとがっくりきました。

今年の2月の雪まつりは、日本テレビスッキリ!!

とコラボしてとても楽しいことになりそうなのに、小雪とはいかに!

あと一カ月強、北風小僧に期待したいところです。

仕事の方はおかげさまで、太陽に背中を照らされ

ぽっかぽかの中サクサクと進みました。


それでは本年もどうぞお付き合いくださいませ。

(2014年01月06日)

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