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みんなで掘る笹山遺跡 第3回 2日目
今日の天候は曇り。午後からもほぼ曇り。

発掘調査にとっては最高の天気になりました。

みんなやる気満々。目を見れば分かります。

はやる気持ちを抑えつつ、元気にラジオ体操をしてから、調査区へGO!

まず昨日まで検出・半截を行っていた遺構047(炉跡=写真の手前の赤っぽい範囲)を清掃。

発掘に慣れてきた仲良し夫妻にお願いして、きれいに仕上げてもらいました。

本当に素晴らしい。

みんなの腕はメキメキと上達しています。

047は焼土と炭化物が長楕円形に広がっています。

埋土は焼土とそれ以外の土がかなり混在しているようです。

おそらく同様の形状の石囲炉を構成する礫が耕作などで失われたのではないでしょうか。

その北側(写真の奥)には黄色い土がちらほら。

おそらく2層(3層が縄文包含層)が落ち込んでいる範囲と推定し、検出をかけました。

結果、2層がドーナツ状に広がり、その中央部には1層(?)が分布。

埋土である3層上面が竪穴住居跡を埋めきらずに窪んでいたため、

上位の2層および1層もまた窪んだものと推測しています。

この状況は昨年度の015(竪穴住居跡)と同様です。

これから半截して確かめる必要がありますが、

ここだけが他より調査が進んでしまうので、一旦中止しました。

これからが楽しみです。

他方、他の場所ではまたしても石鏃が見つかったり、

竪穴住居跡と見られる円形の範囲が見つかったり、

焼土と炭化物の集中範囲が見つかったりと、実にテンコ盛りでした。

全てを挙げられないのが残念ですが、とにかく皆さんが一生懸命掘った成果なのは間違いありません。

遠くから来られた方々もおられました。

本当に有難うございました。


★忘れ物があります★

白地に青いランバード(ミズノ社)のマークが入るスニーカーです。お心当たりの方は十日町市博物館阿部までお電話下さい。着払いにてお送りいたします。
十日町市博物館 電話:025-757-5531

追伸:8月3日、落とし主が判明しました。

(2013年07月28日)

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みんなで掘る笹山遺跡2013 第3回 1日目
本日は、午前中「雨」の予報にもかかわらず実際は曇り。

いけるぞ!

ということで、朝から調子よく掘りはじめました。

発掘を始めてすぐ石鏃が出土。

それも先週と同じ人が・・・なぜ。奇跡。

そうこうしているうちに今度は近くで土製耳飾りが出土。

「う〜〜ん口縁の飾り?」

とも思いましたが、洗ってもらって再確認したら、やっぱり耳飾りでした。快挙です!

遺物密度の高い場所だからでしょうか、やはり良いものが出ますね。

ところがお昼近くになって天気予報が「午後思わしくない」と。。

ブルーシートをかけて昼食へ向かうと、早速雨。

あらら。

午後は遺物洗いと接合になりました。

遺物洗いはつらいかなと調査員は心配していましたが、杞憂でした。

さすが発掘をともにした仲間たちです。

そこここで打ち解けて談笑する声が聞こえていました。

その後の接合作業は1時間ほどで切り上げ、

「笹山縄文倶楽部」からの差し入れのスイカをみんなでいただきました。

終了後は、復元竪穴住居で「蕎麦の会」を開催。

住居内に蓆(むしろ)を敷いて、お酒の話や自己紹介などしつつ蕎麦に舌鼓。

トウモロコシもあり、枝豆もあり、ケーキもあり、

住居内にはいつの間にか山のように食べ物が集まっており、すっかりお腹いっぱいに。

みんなの差し入れだったのです。本当に感謝です。

軽く食べるつもりが完全に夕飯になってしまいました。

幸せでした。

明日の予報は9時から18時までばっちり「晴れ」マーク(27日18時40分現在)。

養った英気を、明日、存分に発揮しましょう。

(2013年07月27日)

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みんなで掘る笹山遺跡2013 第2回 2日目
今日の天気も晴れか曇り。

動くと暑いので、「ずっと曇りなら良いのに」

と、思わずにはいられません。

さて、昨日の参加者は全員、朝から発掘です。

みなさん、やる気満々ですので、休憩の掛け声も聞かぬふりで、一生懸命掘っていただけます。

が、お願いですから、休憩はちゃんととってください(泣)

熱中症は曇っていてもなるときがあります。十二分に気をつける必要があるのです。

さて、今日はいろんな成果がありました。

まず石鏃。

縄文の遺跡で石鏃が出ることなど珍しくもなんとも無いのですが、

信濃川流域の場合は石鏃よりも石斧が高い割合で出土しますので、頻繁には出てきません。

だから、出てくると「おおお〜〜〜」と、どよめきが。

今年は石器が多く発見されているように思います。

おそらく参加者の皆さんの目が肥えてきたといいますか、「よく見える」ようになってきたのではないかと思います。

喜ばしいことです。

それから破片ではありますが、火焔型土器が数点ありました。

いずれまとまって出てくる可能性があるので、出土してもすぐには取り上げず、その場においておきます。

掘っているのが笹山遺跡だけに、やはり慎重になるのです。

それから焼町(やけまち)土器と思われる破片。

第8地調査でわかったのですが、信州に多い焼町系の土器が集落跡の東部に多く見られるようです。

信州方面との社会関係を知る手がかりになるはずですので、これも重要な成果です。

それから最後に、2層の落ち込み部が発見されました。

なぜ落ち込んでいるのかはまだ分かりませんが、

下に竪穴住居跡がある可能性を考えて、精査を始めました。

少々難易度の高い作業ですし、包含層の掘削に比べると遺物を出す作業ではないので、

派手な楽しさは無いかもしれません。

それでも、この2日間でメキメキと腕を上げた遠○さん夫妻がこの任を負ってくれ、見事に果たしてくれました。

また、橋○さん親子も覆土の除去をきれいに行ってくれました。

おかげで落ち込みの範囲がはっきりしてきたと思います。

ほかにも沢山の成果や嬉しいことがありましたが、書ききれないのでこの辺にしておきます。

みなさん、本当にありがとうございました。

(2013年07月21日)

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みんなで掘る笹山遺跡2013 第2回 1日目
先週とは打って変わって、天気は晴れか曇り。

この時期、晴れよりも曇りのほうがありがたくなるのが発掘というもの。

朝から「よかった」と胸をなでおろしていました。

初めての参加者とすでに経験済みの参加者とで2チームに分かれました。

初めての参加者数名は藤木先生の講習です。

約1時間ほどでパワーポイントの講義を受け、さらに遺物見学をしていただきました。

そして10時30分頃、発掘調査に合流しました。

みなさん、飲み込みが早く、午前の部が終わるまでには概ね習得していただけたようです。

そういえば、講習の「習得チェック」の成績について、聞くのを忘れていました。どうだったのでしょうか・・気になります。

さて、2回目以降の参加者は朝の挨拶後、学芸員とともにすぐに発掘調査区へ向かっていました。

調査は引き続きU区東部の包含層掘削です。

現段階で、すでに土に色ムラが見え始めていて、

下に遺構があることを感じさせていましたので、

早くからあちこちで慎重な掘削となりました。

参加者の皆さんはあれこれと口うるさい学芸員の指示を素直に聞いてくださいました。

本当に感謝です。

この日は火焔型土器の口縁が姿をあらわし、付近にも破片が散在する可能性を残して終了しました。

2日目、どうなるか。

膨らむ期待を胸に、この日は終了しました。

解散後、この日だけのスペシャルイベントがありました。

「笹山夕日交流会」(ささやまゆうひこうりゅうかい)

「笹山縄文倶楽部」(会長:藤木先生)が主催で、地元中条の方々と参加者の方々の交流会です。

中条の方々からも参加者の皆さんからも、差し入れが多数ありました。多謝。

みんなでお酒を酌み交わしながら、地元食材に舌鼓をうち、夕日を眺める。

なんという贅沢でしょう。

さらに途中で「天神囃子」の唱和も。

これは何度聴いても胸にグッとくるものがあります。

どこから来ても、笹山を愛する人々はみんな仲間です。

最後に全員で手を取り合い、火焔の雄叫びをあげて、盛会のうちに終了しました。

本当に楽しい会でした。

(2013年07月21日)

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みんなで掘る笹山遺跡2013 第1回 2日目
今日は朝から雨。。

みんなで掘る笹山遺跡の発掘は中止・・

非常に残念でした。

代替プランとして、縄紋原体作りと接合作業を行いました。

中止にもめげず、みなさん、ともて精力的に取り組んでいただけました。

救われた思いでした。ありがとうございました。

接合は根気のいる作業。

午後は任意参加として、いったん解散しました。

3名の方が残っていただき、引き続き接合作業。

恨めしいことに、午後はほとんどの時間雨が止んでしまいました。

なのに天気予報は「雨」と表示。

梅雨時の天気は本当に難しいです。

(2013年07月14日)

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みんなで掘る笹山遺跡2013 第1回 1日目
「みんなで掘る笹山遺跡2013が」ついに始まりました。

天候は朝から思わしくなく、降ったり止んだりの繰り返し。

どうなることかと思いましたが、11時くらいから雨がやみ、できそうな雰囲気に。

午後、少し早めに現場へ行って、みんなで発掘ができました。

よかった!

調査区はU区の東側。3層、遺物包含層の掘削でした。

遺物は、場所によってムラがあったようですが、

沢山出ました。

塔ヶ崎類型群の口縁部や小形の磨製石斧も出土し、成果は上々。

常連の皆さんは大変手際が良く、発掘は鏡の面のように平らで綺麗に掘っていただけるし、

ブルーシートを取るのも、道具を片付けるのもサササ〜っと。

感服です。

明日の天気も若干不順の様子ですが、いまのところ午前中は曇りの予報です。

晴れますように!

(2013年07月13日)

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準備完了
本日、盛土除去と清掃が終わり、

皆さんをお迎えする準備は整いました。

午後4時における天気予報は、曇り時々雨。

12時から14時にに0ミリの雨だそうです。

降り続くか大雨になれば中断の恐れがありますが、

ほとんどの時間、掘れると思います。

さあ、いよいよ明日から「みんなで掘る笹山遺跡2013」の始まりです!

(2013年07月12日)

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盛土除去その4
連日暑い日が続きますが、盛土の除去は続いています。

昨年の調査の終わりに竪穴住居内に詰めた土嚢の多いこと多いこと・・・。

2000個以上もありますから、

それを取り除くにはひと苦労もふた苦労も必要です。

画像中、所々に残されている土嚢は、べつに散らかしているわけではありません。

土の上に顔を出している土器を保護しておくためのものです。

放っておくと乾燥して、ボロボロになってしまったり、

あるいは不注意で踏んづけて壊してしまったり、

そんな危険から守るためです。

合板が置いてあるところも似たようなもので、

下には遺構などが保護されているのです。

(2013年07月11日)

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盛土除去その3
今日も一日、盛土の除去作業をしました。

遺構番号015の竪穴住居内に充填しておいた、

土嚢袋を取り除く作業です。

やっと半分が終わりそう、といったところです。

あと二日か三日かかりそう・・・

雨が降らないことを祈るばかりです。

(2013年07月09日)

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盛土除去その2
今日の天気は曇ったり晴れたりでしたが、

雨はまったく降らず作業日和でした。

今日も気引き続き盛土の除去作業を行いました。

東側半分(縄文館に近いほう)は既に終了し、

西側半分の除去です。

下には竪穴住居跡や土坑後があるため、

その上に積み上げてある土嚢にも凹凸があります。

平らな爪をもつショベルカーでの作業には限界がありました。

したがって半分くらいは手作業となり、最初は少々苦戦しました。

それでも結果を見てみれば順調に進んでいます。

以前から笹山の発掘調査に参加してくれている、手慣れた作業員さんたちのおかげです。

感謝、感謝です。

(2013年07月08日)

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盛土除去
今日はフェンス設置が終わり、

盛土(もりど)の除去を始めました。

なぜ盛土があるかというと、

昨年度の夏から秋にかけて発掘したあと、

掘り残した部分や、状態の良い部分に土嚢(どのう)を敷き詰め、

上にシートをかぶせ、土を載せておいたからです。

こうしておかないと、遺跡は風雨と日光にさらされ、

さらに動・植物などにも荒らされて、元の形を留めておけないからです。

埋蔵文化財をもっとも安全な状態で保護する方法を「土中保存」といいます。

人の手が入らない限り、土の中にそのままにしておくことがベターであることは、

数百年から数千年に及ぶ歴史が証明しています。

(2013年07月04日)

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フェンス設置
一昨日から福島土木の皆さんがフェンスを設置してくれています。

昨日はあいにくの雨でしたが、頑張ってくれました。

感謝です。

遺跡の発掘では通常、杭と縄、あるいはフェンスなどを設置して、

調査区を囲います。

遺跡の発掘といえど、ショベルカーやダンプ、

高電圧の発電機などが使われるという点で、

工事現場とほぼ同じです。

なので、現場としての安全管理や侵入者対策などとして、

囲いをつける必要があるのです。

笹山遺跡は市の史跡に指定されている大事な遺跡ですから、なおさらです。

囲いはしっかりした作りのフェンスにしました。

とはいえ、この発掘は遺跡を訪れる方に見てらうのも大事。

フェンスの高さを1.2メートルにしました。大人なら、フェンスに肘をのせて見られる高さです。

発掘中はいつでも見学できます。ちょっとしたお時間のあるとき、覗きに来てみてください。

(2013年07月04日)

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