指定文化財 新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器 笹山遺跡(中条地区)では、市営野球場や陸上競技場などの建設に伴い行われた、昭和55~60年の7回にわたる発掘調査で、縄文時代中期(約5,500~4,500年前)に栄えた集落跡が発見されました。そして、平成11年6月7日、遺跡からの出土品のうち火焔型土器を含む深鉢形土器57点が県内初の、縄文土器としては国内第1号の国宝に指定されました。 指定番号1の火焔型土器(写真中央)は、そのプロポーションと残存率の高さから『縄文土器の白眉』と称されています。また、平成4年にアーサー・M・サックラー美術館(ワシントンD.C.)、10年に日本文化会館(パリ)、そして13年には大英博物館(ロンドン)での海外展に出品され、日本の原始美術を代表する土器として絶賛されました。 深鉢形土器57点の中には、器形や文様が東北、北陸、中部高地、関東地方などから影響を受けたものもあります。 これらは火焔型土器の誕生や笹山遺跡に暮らした人々の他地域との交流を解明する上で貴重な資料です。 Tweet Share テスト1