1. HOME
  2. ブログ
  3. 笹山日記
  4. 発掘現場は水に弱い

発掘現場は水に弱い

調査員の阿部です。

いまだに梅雨が明けず、沢山の雨が降っています。
朝一番の作業は例によって「水抜き」からとなります。

発掘調査の現場は自然環境の変化に対して大変弱いもので、特に雨が降ると、掘ったばかりのフレッシュな土が流れたり、あるいは別の土に覆われたりして、観察が難しくなります。かといってずっと晴れていればいいこともなく、乾燥し過ぎても観察が難しくなるから厄介です。

「発掘」というと、モノを掘り出すことがメインと思われているかと思いますが、それ以前に「どうやって掘るか」の選択が大切です。発掘方法は、土の粒度(粒の大きさ)、その混成具合、および湿っているときの色調に基づいて、その都度考え選択しているので、土が見えなくなっては進みようがありません。調査員の主な仕事はこの観察と観察所見に基づいた発掘方法の選択にあるといってもいいかもしれません。

そんなわけで、調査していない時間に土が水で動いたり日差しで乾いてひび割れたりしないようにシートをかけて養生しておきます。雨が降れば当然シートに水がたまりますので、雨後の最初の作業は「水抜き」となるわけです。

あたりまえのこととはいえ、この「水抜き」だけに一時間近くかかることは珍しくありません。梅雨の時期、毎日毎日この作業があり、ヤレヤレ・・・と思います。

ちなみに上の画像は、夕方のシート張りの前段階。シートをかける前に土手作りをしています。この調査区では、土手を境にして、ブルーシートを張った二つの「プール」を作ることになります。もちろん泳いだりしません。大人ですから。

早く梅雨が明けますように。

調査員