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縄文展示室で考える

みなさんこんにちは学芸員Aです。

新しい博物館が始まって10日がたちました。毎日気にかけているのは「入館者数」。
何もないときは少ないことを憂えるものですが、こういう時は多くなることを心配するところもあり、実に複雑な気分です。

先週土曜日の304人を最高にして、その後は70人から200人の間。といっても、いまのところ新潟県限定になっているので、参考になるやらならないやらわからない数です。

本当は、どういう方がどこに足を止め、何に関心を抱き、何を学んでいくのか、そういうことに目を向けたいのに、いまはそこに気が回りづらいところです。

それでもいくつかの気づきがあります。まだ開館して間もないので、縄文の展示室でお困りの方などいないかなと壁際でじ~~っと佇んで見ていました。すると、結構皆さんご挨拶してくださるんですね。

監視員さんには会釈こそすれ挨拶はしたことがないですし、ほかの方がしている状況を見たこともない気がしますが、なぜでしょうか?新規開館だから?不思議です。でも気持ちいいし、嬉しいものです。

縄文の展示室に面白い仕掛けが一つあるのですが、説明を読む必要があってアレなので、ちょいちょいお助けさせていただきました。「あ~~~なるほどね!」と分かっていただけたり、喜んでもらえたりしました。

なんだかんだでやっぱり人には人なんだなと思います。

「新しい生活様式」とかで、直接会ったりしなくても構築できるコミュニケーションが模索されていますが、そういう時だけに本当に面と向かってする必要のあることが浮き彫りになる、そんな気がしたわけです。

他方で、展示における文字情報の相対的な力の弱さは大変なものになっているということも実感しました。文字を読んでいるかたは半分くらいなのです。実物か、レプリカか、あるいは3D画像かの心配は良くされていますが、文字のほうも考え始めてもいいかもしれません。これも世の流れなので、良いも悪いもありません。文字でしか伝えられないと思い込んでいる部分がないか、ほかの方法がないのか、例えばインフォグラフィックではどうなのか。じ~~~っと考えてしまいました。

学芸員A